施工レポート Vol.01 2026 Spring
対話を重ねて変わった現場の“空気” NEW
新築研究開発施設のレイアウト工事における施工レポート。 2〜12階を対象に10か月間で進行し、 研究フロアの空調安定性や高い遮音性能など高度な要求に対応。 設計変更や想定外にも代替案で応え、 他職との連携で品質と工程を両立した現場対応力と施工品質への姿勢を紹介する。
施工レポート Vol.2 2026 Summer
NEW

工事部工事1課 主事1級 雨宮 太陽
| 物件 | 大手通信会社様 サーバー管理施設(複数拠点) |
| 種別 | 設備更新工事(空調) |
| 内容 | 既設空調機器の更新 |
| 期間 | 各1~3か月 |
複数現場を同時に担当する新しい挑戦
現在担当しているのは大手通信会社様の物件です。各所にあるサーバールームの空調設備の更新や移設などの工事を行っています。場所は都内の3か所で、これからさらにもう1か所が予定されています。 工事としては比較的短期間で進む案件が多いのですが、複数案件が重なるため、同時にいくつもの現場を管理するのが自分にとっては新しい挑戦でした。
「言われる前に動く」を目標にした
現場主事1級として管理を担当しています。もともと上司が担当していた案件を引き継ぐ形で任せてもらっていますが、まだ一人では判断しきれない部分も多いので、サポートを受けながら進めています。
これまでは言われたことをやる場面が多かったのですが、今回は「言われる前に動くこと」を目標にしました。工程表や着工説明会の資料、安全オリエンテーションの資料なども、過去のケースを調べながら自ら作成しました。 会社に必要とされるためには自分から動くことが大切だと思っていたので、その一歩を踏み出せたことは大きかったと思います。

現場責任者になって初めて知った判断の重さ
一番は判断の難しさですね。任せてもらったからには自分自身で判断したい気持ちもありましたが、一つの判断ミスが検査や後工程に大きく影響することがあります。「この判断は本当に正しいのか」という不安は常にありました。 上司や先輩たちは迷わず判断しているように見えますが、自分でやってみると想像以上に難しいことが分かりました。
この2〜3年で積み重ねてきた経験は、自分のスキルとしてしっかりと身についていました。職人さんから聞かれたことに答えられる場面も増えましたし、冷媒配管やダクトのルート検討でも、自分なりの案を出せるようになりました。以前より現場を見る力は確実についてきていると思います。
成長のきっかけは職人さんとの関係だった
私はもともと人に何かを聞くのがあまり得意ではなくて、自分で調べて解決しようとするタイプでした。でも、よく一緒に仕事をする冷媒配管の職人さんがいて、その方には相談しやすかったんです。最初はよく怒られましたけど(笑)。 分からないことを一緒に考えてもらったり、問題解決を手伝ってもらったりする中で、少しずつ信頼関係ができていきました。その経験は本当に大きかったですね。
「人を動かす」と言ったらおこがましいですが、やはりそういった協働して進めていく部分でしょうか。職人さんたちは経験豊富なので、若い自分が指示を出すのは簡単ではありません。最初は伝え方も下手で、よく怒られていました。でも少しずつ認めてもらえるようになって、以前は厳しく指摘されていた方から、「今の意見は良かった」と言ってもらえたことがありました。その言葉は今でも印象に残っています。 施工管理は設備や工程を管理する仕事ですが、実際には人との関わりがとても大きい仕事だと感じています。
忘れられないクライアントからの言葉
昨年のことになりますが、これらの案件で書類作成をメインで担当したことがありました。管理者検査の際にクライアントの責任者の方が現場を確認されて、「現場も書類もしっかりできているので、このまま完成検査も完了という形にします」と言ってくださったんです。本来3回に分けて行う検査を2回で終えることができました。書類と現場をしっかりまとめられたことが評価された瞬間だったので、とても嬉しかったですね。
次は「数字まで見える施工管理者」へ
今はまだ予算などの数字まで見ることはできていないのですが、4年目なので、お金の流れをきちんと理解できるようになりたいと思っています。 例えば材料発注を間違えると、職人さんは現場に来ても作業ができません。会社のお金だけではなく、職人さんの時間や機会まで失わせてしまうことになります。だからこそ、自分の判断がどれだけの影響を与えるのかを理解したうえで進めていける施工管理者になりたいんです。 力不足を感じることもありますが、これからの2〜3年でも、もっと成長できると思っています。 後輩ができたことで、さらに勉強するようにもなりました。現場の管理者としても、先輩としても、まだまだ上をめざしていきたいです。

